インターネットがたびたび落ちるオフィスで、まず疑うべき3つの原因
「また会議中に回線が落ちた…」「クラウドが遅くて仕事にならない」。
中小企業のオフィスで、こうしたお悩みはとても多いです。
結論から言うと、オフィスのインターネットがたびたび落ちるとき、多くのケースで原因は次の3つのどれか(もしくは複合)です。
- 回線・プロバイダ側の障害や契約プランの問題
- ルーター・スイッチ・Wi-Fiアクセスポイントなどネットワーク機器の性能不足や故障
- 社内ネットワーク設計(配線・VLAN・Wi-Fi設計など)の不備
順番に、現場でよく見るパターンと「自社で確認できるポイント」「プロに任せた方がいいライン」を分けて解説します。
原因1:回線・プロバイダ側の問題

よくある症状
- 社内のどのPCからもインターネットにつながらない/極端に遅い
- ルーターやONUの再起動で一時的に復活するが、またすぐ不安定になる
- 近隣地域で「ネット障害」のニュースが出ているタイミングと重なることが多い
こういう場合、「社内が悪い」というよりも、回線事業者やプロバイダ側で障害が出ているケースが少なくありません。
自社でできるチェック
- 回線事業者・プロバイダの障害情報ページを確認する
- ルーター/ONUのランプ状態(オンライン・アラーム)を確認する
- 社内のLANは生きているか(NASや社内サーバにはつながるか)を確認する
ここで「社内LANは問題ないが、インターネットだけ死んでいる」なら、まず回線・プロバイダ側の可能性を疑ってください
プロに任せた方がいいライン
- 回線種別や契約内容が古く、現状の利用状況に明らかに合っていない
- テレワーク・クラウド利用が増えたのに、ずっと昔のままの回線プラン
- 「どの回線を選ぶべきか」「どのプロバイダが自社に合うか」が分からない
このあたりは、回線販売会社寄りの営業トークだけで決めると、余計にトラブルを増やすことがあります。
第三者の立場で、必要な帯域や構成を一度棚卸しした方が安全です。
原因2:ネットワーク機器の性能不足・故障

ありがちな失敗パターン
- 家庭用Wi-Fiルーター1台で、社員20〜30人+スマホ+タブレット+来客用まで全部つないでいる
- 5年以上前に買ったルーター・スイッチを「壊れていないから」という理由だけで使い続けている
- 頻繁に落ちるたびに「再起動すれば直るから大丈夫」と放置している
現実的には、「壊れている」より前に「性能限界を超えている」ことがほとんどです。
自社で確認できるポイント
- ルーター・Wi-Fiルーター・スイッチの型番と購入時期を洗い出す
- 同時接続台数の目安と、実際につないでいる端末数を比較する
- ルーターのログに「エラー」や「再起動履歴」が出ていないか確認する(見れる範囲でOK)
法人向けのルーターやアクセスポイントは、「何台まで安定してつなげるか」が製品ごとに明確に違います。
家庭用機をムリに使い続けていると、落ちるのは“仕様通り”です。
プロに任せるべきライン
- 100台近い端末や複数拠点VPNがぶら下がっている
- VLAN、複数セグメント、クラウド接続などが絡んでいる
- ルーター・スイッチ・アクセスポイントのどこがボトルネックか判断できない
このレベルになると、「機器のカタログスペック」だけ見ても判断はほぼ不可能です。
実際のトラフィック量や将来の増加も見ながら、構成ごと見直した方が結果的に安くつきます。
原因3:社内ネットワーク設計の不備

「詳しい社員がなんとなく組んだネットワーク」の限界
中小企業で一番多いのがこのパターンです。
- 昔からいる“パソコンに詳しい人”が、その場しのぎで配線や設定をしてきた
- ルーターの設定画面にログインできる人が誰もいない
- ネットワーク構成図が存在しない(頭の中にしかない)
この状態だと、どこか1カ所でトラブルが起きるたびに、全体が巻き込まれて落ちます。
よくある設計ミス
- 1本のスイッチに全フロア・全機器を“タコ足配線”している
- 来客用Wi-Fiと社内LANが同一ネットワークで混在している
- 重要なサーバやNASが、安物スイッチの末端にぶら下がっている
- ループ構成や二重ルーターなど、事故を起こしやすい構成になっている
このレベルの話になると、「再起動」や「機器交換」では根本的な解決になりません。
プロに任せた方がいいライン
- ネットワーク構成図がない/古くて実態と合っていない
- 拠点増設・レイアウト変更・人員増加を何度も繰り返している
- 一部の席だけ頻繁に落ちる/特定の時間帯だけ極端に不安定になる
設計が破綻している状態で、回線や機器だけを入れ替えても「高性能なカオス」になるだけです。
一度ネットワークを“見える化”してから、シンプルな構成に立て直した方が、長期的にはコストもトラブルも減ります。
自社で試すべきことと、外部に頼むべきタイミング
まず社内でやってほしいこと
- 回線・プロバイダの障害情報確認
- ルーター・ONU・スイッチ・Wi-Fiの型番と購入時期の棚卸し
- 「いつ」「どこで」「どんな作業中に」落ちるのかの記録(簡単なメモでOK)
これだけでも、原因の見当はかなりつきます。
外部のプロに相談するべきケース
- 業務に支障が出ているのに、社内で原因が特定できない
- 今後、拠点や人員が増える予定がある
- クラウドサービスやリモートワークを本格的に使っていきたい
この場合は、「トラブル対応」ではなく「今後3〜5年を見据えたネットワーク設計」に一度投資した方が、トータルでは安くつきます。
まとめ:原因切り分けができれば、ムダな入れ替えをしなくて済む
インターネットがたびたび落ちるオフィスの多くは、
- 回線
- 機器
- 設計
のどこに問題があるか分からないまま、「なんとなく機器を買い替える」「安い業者に丸投げする」ことが一番の無駄になっています。
まずは、「どのレイヤーに原因がありそうか」を切り分けること。
そのうえで、必要なところにだけお金をかけるのが、現実的で賢い解決方法です。
このブログを読んで
「うちの状況はどこが怪しそうか分からない」
「一度、現状だけでも見てほしい」
という福岡エリアの中小企業の方は、ネットワーク診断だけのご相談でも大丈夫です。
社内で頑張ってきた“なんとか動いているネットワーク”を、業務に耐えられる形に整えていきましょう。
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